• アメリカカンザイシロアリってどんな虫?
  • 発見方法
  • 駆除方法
  • 予防方法
  • 事例集
  • お問い合わせ

アメリカカンザイシロアリの生態について

食性について

アメリカカンザイシロアリはカンザイ「乾材シロアリ」の名の通り、乾燥した木材を食害しますが、乾燥していなくても(湿った材でも)食害します。
アメリカカンザイシロアリの被害がある建物では、床下や腐朽の進んだ壁の中に被害があることも多いのです。
ここが、一番勘違いされやすい部分です。要は、どんな状態の木材でも食べることができるオールラウンドなシロアリなのです。

屋根裏の被害 屋根裏の被害

乾燥への耐性

それともう一つ「乾燥に強い」ということもよく言われますが、これも間違いです。
「シロアリの中では乾燥に強い」ということは言えるでしょうが、実際に生き物としてみると、水がなく外気に触れた状態ではすぐに死んでしまいます。
被害材を良く観察しながら割り出していくとわかるのですが、シロアリの生息場所と外気との間には、ほぼ間違いなく糞や分泌物などで固められた壁が出来ています。
恐らく、外気から遮断された空間の中で、結露水のできる空間を作り、そこで水分を補給しているものと思われます。
カンザイシロアリは乾燥に強いのではなく、乾燥した木材の中で水分を補給し、逃がさないように様々な工夫ができるシロアリと言った方が正しいかもしれません。

垣根の被害 垣根の被害

日本の在来種との決定的な違い

日本に多いヤマトシロアリやイエシロアリとの決定的な違いは、「土壌性か、そうでないか」です。
アメリカカンザイシロアリは土壌中に生息することはありません。

コロニーについて

アメリカカンザイシロアリは、日本のシロアリと比べて、1コロニーあたりの個体数がとても少ないのが特徴です。数十~数百匹がせいぜいです。
なので、日本のイエシロアリ(数十万~百万匹にもなる)やヤマトシロアリ(数万~数十万匹になる)に比べると、数的にはかなり少ないといえます。
しかし、コロニーが小さい故、初期の段階では被害の発見が大変難しいのも特徴です。
実際、コロニーの創設から被害発見まで最低でも4~5年かかっているだろうと思われる事例が多くあります。

羽アリについて

人為的な被害材の移動などを除くと、カンザイシロアリの伝播は、ほとんどが羽アリによるものです。
もともとのコロニー内の数が少ないので、多くても一度に百匹程度の発生です。
一見、平べったいのでカゲロウのようにも見えます。
発生時期は6~7月がメインですが、条件によっては一年中発生する可能性があります。発生は基本的に温暖な日に多いです。
飛ぶ力は強くなく、せいぜい数百メートルというところですが、近隣への伝播率の高さから、日本の在来種よりも生存率が高いと思われます。